イラクの陸上自衛隊が3月撤退開始

結局、日本の自衛隊ってサマワでなにをしてたの?

2006.03.02 THU

人道復興支援活動」という名目でイラク南部のサマワに派遣されてから2年あまり。ついに自衛隊がイラクから撤退することになった。

 新聞報道によれば、イラクに派遣されている約600人の陸上自衛隊が撤退開始するのはこの3月末。その理由は、自衛隊とともにサマワに駐留しているイギリス軍とオーストラリア軍が撤退する方針をしめしたから。つまり守ってくれる他国の軍隊がいなくなってしまうからで、そこで政府では5月末までに部隊をクウェートに移動させ、7月中にも帰国させる計画だという。

ところで、このイラクの自衛隊をめぐっては、当初からずっと「謎」とされていたことがひとつある。それは彼らがサマワでどんな活動をしているのかということ。なにしろイラクには日本の新聞やテレビの特派員がいないうえ、政府も自衛隊の活動状況をまったく公開しないので、彼らがなにをしているのかさっぱりわからないのだ。

そこで、実際に何度も現地サマワへ取材に行っているフリージャーナリストに聞いてみると、こんなすごい答えが返ってきた。

「『自衛隊はサマワでなにをしているんだろう?』と思っているのは日本人だけではありません。サマワでも同じように、街の人たちがみんなこう言ってます。『いま日本の自衛隊ってなにをしているの?』と」

そもそも自衛隊のサマワでの活動は、おもに1.給水活動 2.学校・道路の補修 3.医療支援の3つ。しかし、昨年2月に給水活動が終わって以降、自衛隊は毎日宿営地に引きこもっているだけで、ほとんどなにもしていないともいわれる。「自衛隊派遣にはサマワの人たちの雇用機会増加という名目もあるので、道路補修などは業者をやとって自衛隊員が監督していますが、それでも街で活動しているのは600人のうち100人もいないでしょう」

思えば、「自衛隊の活動するところが非戦闘地域だ」という小泉首相の迷言ではじまったイラクへの自衛隊派遣――。撤退はむしろ遅すぎたというべきか。

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