まだ大蔵省があるとか思ってない?

入札談合事件で防衛「省」は×!?「省」と「庁」って何が違うの?

2006.03.09 THU

防衛施設庁発注工事を巡る入札談合事件が、防衛「省」昇格問題へも飛び火している。どうやら昇格は見送りとなりそうな雰囲気だ。

ところで、省と庁はそんなに違うものなのだろうか? そもそも両者の違いを正確に理解している社会人がどれだけいるのかも疑問だ。そこで改めて行政の仕組みをおさらいしておきたい。

まず、省とは内閣の統括下で行政事務を分担管理する機関であり、庁や委員会は内閣府や各省などの外局である。わかりやすくコンビニチェーンで例えると、内閣が本社、省は直営店、そして庁はフランチャイズの形に近いだろうか。省は国家行政組織法によって定められた内閣直属の組織であり、各省の最高責任者がそのまま国務大臣となる。まさに、国家運営の本丸に当たることがわかるだろう。

両者の違いは、機能の面でも顕著だ。たとえば、各府省の大臣には法律または政令を実施するため「府省令」を発する権限が与えられている。しかし、庁にはそれがない。予算や人事などについて、自らの裁量ではかることはできないのだ。

内閣を構成するのは、内閣府を筆頭に、総務省や外務省、防衛庁に国家公安委員会といった1府12省庁。ここで「庁」と名の付くのは防衛庁のみである。国防を所管する日本最大の公務員組織であるにも関わらず、「庁」であるために庁令を制定・改廃する権限を持たない。その都度、内閣府本府の大臣官房に上申する煩雑な手続きを経なければならないため、有事の際にも対応が遅くなる。こうしたデメリットが、「省」への昇格を後押ししているわけだ。

ちなみに、現在の内閣構成は、01年1月に実行された「中央省庁等改革」によるもの。このとき、大蔵省や建設省は名を消し、財務省、国土交通省へとそれぞれ再編された。「省」と「庁」の違い以前に、いまどんな省庁があるのかあいまいな人も多いだろう。別表や図で、少しおさらいしてみるのもいいかもしれない。

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