実現すれば、東京オリンピック以来

首都高の高架撤去&移設で名所・日本橋に空は戻るか

2006.03.09 THU

慶長8年、徳川家康による江戸開府とともに、五街道の基点として設けられた日本橋。大正9年に施行された旧道路法でも、日本の道路整備事業の要として主要な国道(1.4.6.14.15.17.20.)の起点とされ、現代にいたります。

400年の歴史ある建造物ですが、現在は日本橋川沿いの首都高の高架道路が、上空を覆い隠しているため、日本橋は年中うるさく&薄暗いんですね。最近『コレド日本橋』をはじめとする再開発が進むエリアなので、デートで訪れて橋をご覧になった方も多いはず。その日本橋で今「日本橋川の首都高移設計画」という大プロジェクトが持ち上がっているのをご存じですか?

これは昨年暮れ、経団連奥田会長からの協力要請に、小泉首相が賛同したもの。現在の高速を、ほかの場所や地下に移設して、日本橋に空を取り戻そうという計画です。「とてもいいこと。首相を辞める前までに基本方針を出してほしい」「復活すれば、世界的な名所になる」と、任期満了を前に記念碑的事業を残したい首相はやる気満々。

これを受けて石原都知事は「つまらん金かけるより、日本橋をどこか近くの川に移したらいい」と反論。実際、高架移設の場合で3000~4000億円、地下移設の場合で4500~5500億円とも見込まれる概算事業費。現在の財政難を考えると…都知事のツッコミも一理あります。

しかし以前から着々と進行していた移設プロジェクト。国土交通省と東京都は4つの案を検討中で、目下、日本橋の北側河岸への移設が有力候補(日刊建設通信新聞2月2日付)だそう。2月14日には有識者による「日本橋川に空を取り戻す会(日本橋みち会議)」もスタートし、近い将来、日本橋に空が戻ってきそうな気配です。

とはいえ首都高の高架も、日本の高度経済成長を支えた立派な歴史的建造物。このまま撤去するのは、もったいない気もします。生まれながらに現在の「首都高オン・ザ日本橋」の状況が当たり前だったR25読者のみなさんは、どう思います?

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