日本の2大政党との違いを考えてみる

アメリカの「共和党と民主党」はなぜうまくいっているのか?

2006.03.30 THU

昨秋の総選挙で大敗し、代表が前原さんに代わってから半年。相変わらず民主党の迷走が続いている。もともと米国の2大政党を手本に自民党に代わる政権政党をめざして結党されたのに、偽メール問題などで民主党への期待感は薄まるばかり。もはや巨大与党自民党のひとり勝ちといっていい状況なのだ。

なんでこうなったのか。その理由についてはいろいろ言われているが、ここで参考になるのが米国の共和党と民主党だろう。

米国では4年に1回、オリンピックの年に大統領選挙がおこなわれ、そのたびに共和党と民主党が接戦を繰り広げてきた。最近はブッシュ大統領の共和党政権が続いているが、じつは大統領選は前々回も前回も大接戦。日本と違い、米国民主党はちゃんと2大政党として機能しているのである。

じゃあなぜ機能しているのか。共和党は「中道保守」で、その政策は政府の経済的役割を小さくした市場経済優先の新自由主義、つまり「小さな政府」。ただお金持ちには好評だが、一方で所得格差を拡大させたとの批判がある。民主党は共和党よりやや革新的な「中道リベラル」。国の財政支出を増やし、政府が経済をコントロールする考え方で、いわば「大きな政府」。これには所得格差を少なくするメリットがある。

もっとも最近ではそれほど大きな違いはなく、たとえば共和党の場合、従来の支持者は白人の富裕層が多かったのだが、いまでは裕福な黒人が増えつつあるともいう。その理由は、保守的だろうがリベラルだろうが、その基本姿勢は「中道」、つまり大多数の国民が望んでいることを実現しようとしているからだ。ここが2大政党、政権を担う政党にとっていちばん重要なのだ。

前原代表になってから民主党は政策的に自民党とそっくりで、そのため「独自性がない」と批判されている。しかし大事なのは無理に自民党との違いを打ちだすことではなく、国民が本当に望んでいることを実現してくれるかどうか。そういう政党になることなのではないだろうか。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト