えっ…ぼくらも「ゆとり」世代なの?

つめこみ教育からゆとり教育へその問題点は?

2006.04.06 THU

教育基本法や学習指導要領の改正論など、最近よく「教育」が話題にのぼっています。その話題の中心にあるのが「ゆとり教育」。

02年から導入された「総合的な学習の時間」「学習内容3割減」などがゆとり教育の代名詞といえますが、僕らR25世代はそのころすでに大学生か社会人。つまり僕らはつめこみ教育を受けてきたってこと?

「80年にそれまでの授業時間と内容を若干削減し『ゆとりの時間』が設けられました。このときからゆとり教育が始まったといえます」(国際基督教大学教授・藤田英典氏/著書に『義務教育を問いなおす』《ちくま新書》など)

意外にもつめこみ教育は70年代まで。僕らはゆとり教育世代なんですね。とはいえ「80年代と学校5日制が始まった90年代のゆとり教育は区別したほうがいい」(同)とのこと。5日制のほかにも、たとえば94年には高校で家庭科が男女必修となりましたが、たしかにこれは同じR25世代でも経験した人・してない人がわかれるところ。ちなみに筆者は76年生まれ。高校で家庭科の授業はありませんでした。

ところで「ゆとり」という言葉にはのんびりしたイメージを抱きがち。でも実は「ゆとり教育には『できる子供』や『恵まれた子供』の個性や能力を伸ばす“エリート教育”の側面があります」(同)。ゆとりで削られた学習を埋めるための塾通いや東京を中心に広まりつつある学校選択制などは、子供の能力と家庭の金銭的余裕が重要。

「『できる子供』は塾通いや私立校への受験競争などを通じつめこみ的な教育を受け、その反面『できない子供』はゆとりで学力がつかない。また、小学校など早い段階で子供の選抜を行うことは、本来力のある子供が伸びる機会を閉ざすことにもなります。これは非常に大きな問題です」(同)

ゆとり教育=みんながのびのび勉強できること、なんて単純に思っていましたが“ゆとり”という言葉の裏にはずいぶんと含みがあったんですね…。

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