“起き上がりこぼし”が代表辞任を予言!?

国会対策委員長って何をやってる人なの?

2006.04.20 THU

今期通常国会の前半は、民主党の永田衆院議員が引き起こした偽メール問題で大いに揺れた。この事態の収拾役として招へいされたのが御年73歳、政界の水戸黄門と呼ばれる渡部恒三氏である。

渡部氏は現在、民主党の国会対策委員会(以下、国対)委員長で、自民党に籍を置いていた87年の竹下政権でも、自民党の国対委員長を務めていた大ベテラン。ちなみに当時、その部下に相当する筆頭副委員長が小泉首相だった。

今回にわかにテレビで取り上げられた渡部氏は、由美かおるから贈られた祝電にはしゃぎ、前原代表に配った“起き上がらない「起き上がりこぼし」”で周囲をハラハラさせた。このように、派手なパフォーマンスばかりが目立ったが、国対委員長とはいったいどんな役職なのだろうか?

簡潔に説明すると、国対委員長は国会において自党の主張を優勢に展開する役割を担う責任者である。各党の国対では、どうやって国会運営を行うか、誰が何を国会で質問するのかが話し合われ、さらにお互いの党の国対委員同士が頻繁に接触し、事前交渉を行っているのだ。

過去、自民党で10期以上国対畑を歩んできた糸山英太郎氏は、自身のホームページ(www.itoyama.org)で次のように記している。「国会議員は当選すると、全員すぐに各党の国会対策委員になる。そして当選3回ぐらいになると数名は副委員長になれる。その副委員長の中から委員長になる人が決まる。国会対策は政治家としての力を養うこともできるし、経験が長いほど政治家としてプロになってくる」

ちなみに、野党の国対委員長は世論やマスコミを横目に、スキャンダルを利用して多数派の与党に揺さぶりをかけたり、選挙戦を見据えた党内の意見調整を行うことも。決して花形ではないが、人望や経験、胆力が必要とされる。渡部氏のおっとりした会津弁も、周りを油断させるしたたかな国会戦術なのだろうか。

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