痴漢のえん罪は他人事じゃない!

もし痴漢に間違えられたとき、どう対処すればいいのか?

2006.04.20 THU

平成16年の電車内における痴漢の発生件数は全国で約2200件。過去最悪の数字を記録した。痴漢行為は「強制わいせつ罪」「迷惑防止条例」などの罪に問われ裁きを受けるが、一方で、痴漢と間違えられて捕まる、いわゆるえん罪が多発している実態もある。ひとたび痴漢の犯人にされたら社会的信用は失われ、職も奪われる可能性も高い。男性にとって他人事とはいえない問題だ。

えん罪に巻き込まれないためには、「混雑の激しいドア付近には立たない」「車内の吊り革や手すりを両手で持つ」などの基本的なセオリーはある。これを守るだけでも、トラブル回避の確率は多少は高まる。しかしながら、根本的な解決策は「ない」のが現状だ。仮に吊り革を両手で握っていても、電車を降りた直後に「痴漢だ!」と叫ばれれば、えん罪を証明する手段は消え失せてしまうからだ。法律相談などを請け負う「NPO法人リーガルセキュリティ倶楽部」は痴漢えん罪の実態をこう話す。

「痴漢の被害に遭った女性は、泣き寝入りするケースが多い。そのなかで、手を挙げて告発する女性はエライ、“本当だろう”と信用されやすい傾向にあるんです」 

ならば、万が一痴漢の疑いをかけられた時の対策は? 先のNPO法人に聞いた。「逃げるのは厳禁。『やったから逃げた』と逮捕を正当化する理由になるから。逃げずに平静を保つ。これが第一歩です」

続いて、身分証明書を提示する(名刺も可)。身元が明らかな場合、刑事訴訟法上、現行犯逮捕はできない。しかし、これはあくまでも法律論。えん罪者を支援する『痴漢えん罪被害者救済ネットワーク』によれば、「刑事訴訟法を盾にしても、役に立たないケースが多いんです。痴漢えん罪に関しては、女性を擁護するあまり、捜査において男性が不利になるケースも目立ちます」

完璧な自衛手段も、残念ながら「ない」のが実態。女性専用車両ならぬ、男性専用車両ができれば、余計な疑いをかけられずに通勤できるのだが…。

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