小泉vs小沢が30年前にもあった!

「角福戦争」を知っておけばいまの政治が10倍楽しめる!

2006.05.18 THU

小沢一郎が民主党代表になって以降、小泉総理が対抗心をむきだしにしている。このあいだの衆院千葉補選で「小沢さんこそ古い自民党」と批判したと思ったら、その選挙で民主党が勝つと、今度は「小沢さんは総理になれなかったから自民党を飛びだした」と負けおしみのように言ったり――。こんな小泉さんは5年間で初めてかもしれない。

でも、それもそのはず、じつは小泉さんと小沢さんにはいろんな共通項がある。ふたりとも1942年生まれの同い年、慶應大学経済学部を67年に卒業したのが同じなら、世襲議員というのも同じ。また立候補したのも同じ69年の衆院選だし、そのうえ政治思想まで似ている。脱官僚をかかげ、規制撤廃、地方分権、憲法改正とまさにそっくりで、違うのは外交面、それに小沢さんが国連主義ってことぐらいだろう。

そんな共通項のなかでも、いちばん面白いのはお互いの師匠の因縁だ。政界入りして以降、小泉さんは福田赳夫の秘書となり、小沢さんは田中角栄に師事と、ふたりとものちに総理大臣となる大物政治家のもとで政治を勉強したのだが、この福田赳夫と田中角栄は有名な「角福戦争」という抗争を繰り広げた宿敵でもあったからである。

「角福戦争」がピークに達したのは、79年秋の解散総選挙からその後の首相指名まで40日間にわたって続いた福田派と田中派・大平派のしれつな多数派工作で、自民党分裂状態になったとき。党の両議員総会がおこなわれるはずだったホールがバリケードで封鎖され、そこを若かりしころのハマコー先生が力ずくで突破したりと自民党史に残る騒ぎがえんえんと続いたのだが、じつをいうと、このとき、それぞれ派閥の先頭に立って闘っていたのが当時まだ若手議員だった小泉さんと小沢さんだったのだ。

それから30年近くがたち、いま小泉さんと小沢さんはお互い党のトップとなって再び国会で相対している。そう考えれば、政治もプロレスのようにドラマがあって楽しめるかもしれない。     

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