海兵隊のグアム移転に7100億円!

在日米軍移転になぜ日本がお金出さなきゃいけないの?

2006.05.18 THU

日米間でさんざんもめていた米軍沖縄海兵隊のグアム移転経費問題は、結局のところ、日本が総額の59%を負担することで合意した。もともと米国が日本に要求してきたのは75%の負担だったから、約15%も値切れたわけである。ラッキー! ああ、よかった、よかった…なんて思うはずないじゃん。

なにしろ沖縄海兵隊のグアム移転にかかる費用は総額102億7000万ドル。日本円にして約1兆2000億円で、その59%ってことは約7100億円。これだけでもびっくりなのに、このお金をグアムに移る沖縄海兵隊8000人のひとりあたりに換算してみると、なんと8700万円以上! なんでそんな大金が必要なんだろ。

じつは日本が負担するこのお金、グアムの米軍基地施設だけじゃなく、現地の学校や住宅建設のためにも使われるらしいのだ。沖縄や日本国内ならともかく、どうして米国の領土に米国の施設をつくるために日本人の巨額の税金が使われなければならないのか?? しかも、このお金は在日米軍再編にかかる経費総額のほんの一部でしかなく、ほかにも在日米軍の強化費用など、まだまだ負担が増えそうな気配なのだ。

政府は今回の費用負担について「沖縄の負担軽減のため」と説明する。たしかに、沖縄には在日米軍基地の70%が集中しており、その沖縄の負担を軽くするためにでていってもらう以上、多少お金をださないと米国も「うん」と言わなかったかもしれない。でも米軍沖縄海兵隊はグアムに8000人移ってもまだ1万人残っていて、その1万人も地上戦闘部隊をはじめとする実戦部隊の“武闘派”ばかり。そもそも、彼らがグアムに移転するのは沖縄のためというより世界的な米軍再編の一環で、いわば米軍内の兵力再配置にすぎないのである。

世界をみまわしても、基地を提供しているうえその移転費用まで負担するのは異例中の異例。なぜそこまでしなきゃいけないのか。小泉さんには、国会でそのへんをしっかり説明してもらいたい。

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