小泉さん退任まであと4カ月

ポスト小泉レースを制するのは誰?

2006.05.25 THU

小泉首相は9月に退任。後継を争うポスト小泉レースが本格化している。候補は安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、谷垣禎一の4氏。なのだが、世論調査では安倍氏の支持者が40%強、福田氏は20%弱と、1ケタ台前半の麻生・谷垣両氏に大きく水をあける。自民党内や経済界の支持を見ても、既に本命は安倍と福田の両氏に絞られているのだ。

総裁選びの最大の争点は来年の参院選で民主党に勝てるかどうか。安倍氏の国民ウケはダントツだから、自民党内の安倍氏支持は当然といえる。が、総裁選で投票するのは国民ではなく国会議員と自民党員。そこで福田氏への支持が強まっているのだ。

ベテラン議員は反安倍・福田支持に傾いている。安倍氏が総裁になれば世代交代が進むから困るのだ。民主党代表に重鎮の小沢一郎氏が就任したことも福田氏の追い風になっている。安倍氏の若さより福田氏の安定感を尊重する声が出てきているのだ。

経団連をはじめとする財界でも、安倍氏より福田氏への支持が優勢だ。なぜなら、安倍氏は対中国外交で強硬的、靖国参拝にも賛成だが、かたや福田氏は中国との関係改善を主張。日中関係の悪化による経済損失は計り知れない。だから財界人は、対中協調派の福田氏を支持しているのだ。

ただし安倍氏と福田氏は同じ森派。どちらかに一本化される可能性がないではない。

すると対抗馬として麻生氏か谷垣氏にお鉢が回る。対中外交で麻生氏は強硬派、谷垣氏は協調派。だから、森派が安倍氏擁立なら対抗馬は谷垣氏、福田氏に対しては麻生氏か。だが、「どのみち安倍・福田にはかなわない」という見方が圧倒的多数だ。

 安倍氏と福田氏、レースを制するのはどちらか。そのカギは案外、小泉首相が握ってるかも。というのも8月、終戦記念日に小泉首相が靖国神社に参拝すれば、中韓の猛反発は必至。となると、強硬派の安倍氏への懸念が高まり、一気に福田氏支持へ傾く可能性もある。政局は生き物。何が起こるかわからないから面白いのだ。

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