靖国問題と同じくらい根が深い…

竹島問題で日本と韓国に横たわる歴史的事情とは?

2006.06.01 THU

日本と韓国がまたもめている。それも靖国問題ではなく、竹島という小さな島をめぐって――。

竹島問題とは、簡単にいうと島根県の隠岐島北西約160キロに浮かぶ岩山が「日本領の竹島」なのか、それとも「韓国領の独島(トクト)」なのか、ということだ。

しかし、島といっても竹島の面積は日比谷公園ほどしかなく、水源もない。とても人が住めるような場所ではないのだが、それでも日本と韓国はそれぞれ歴史文書を引用して互いの領有権を主張。とくに韓国は警備隊まで常駐させて島を占有し、ことあるごとに日本政府を激しく非難してきた。

いったいなぜ、こんな小さな島が日韓のあいだで大きな問題になっているのか。そこにはまず、排他的経済水域(EZZ)、つまり周辺の漁業権や海底資源の問題がある。だが、それに加え、とりわけ韓国にとって重要なのは、この竹島問題にかつて日本が韓国を植民地支配していたという歴史問題が大きくかかわっている点なのだ。

そもそも、明治政府が竹島をどこの国のものではないとして島根県に編入したのは1905年2月のこと。同じ年の秋に日本は韓国の外交権を握って属国とし、その5年後には韓国を日本の一部として併合してしまう。これが「日韓併合」で、この後、日本が第二次世界大戦で敗戦するまで朝鮮半島は日本の植民地だったのである。

つまり、韓国にすれば、「日本は植民地支配の第一歩として韓国の領土である独島を奪った」ということになり、逆に言えば韓国が竹島を占拠したのは植民地開放の象徴ともいえる。韓国が竹島に神経を尖らすのには、こういう歴史的事情もあるのだ。

もっともそれと領有権はべつの問題。竹島をめぐる争点には1.誰が最初に発見し実効支配したか。2.1905年の日本による竹島編入の有効性。3.戦後のGHQによる竹島処分の解釈――の3つがあり、国際法上は日本に有利との見方もある。だが、かりにそうだとしても、日韓の歴史的事情は心にとめておくべきだろう。

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