格差社会は是正される?

「再チャレンジ推進会議」は勝ち組・負け組をなくせるのか

2006.06.15 THU

「再チャレンジ推進会議」って知ってる? ネーミングだけでは何をするのかよくわからないがコレ、内閣が設置した会議なのだ。でもいったい、何にチャレンジするの?

安倍晋三官房長官が議長を務める同会議は、「勝ち組、負け組を固定化させない社会にしよう」という趣旨のもと、いわゆる「格差」をなくすために設置された会議だ。構造改革を進めた結果、ほんのわずかの「勝ち組」と圧倒的多数の「負け組」が生まれ、格差が明確になってしまった現在。それを「何とかしようじゃないか!」と立ち上がったのが、この会議なのだ。

先日発表された中間報告では、「2010年までに、フリーターの数をピーク時の8割に減らす」という目標を明示。それを実現するためにフリーターなど、30~40歳代の人を対象に公務員の中途採用枠を設けるそうだ。また、「非正規社員の正社員への転換制度導入や正社員との待遇均等化」や「70歳まで働ける企業の推奨」などの案も盛り込まれている。

フリーターが正社員への道を支援してもらえるだけでなく、契約や派遣社員が正社員と同等の待遇を受けることが可能になるかもしれないなんて、スゴく素晴らしい政策だと思ってしまう。がしかし、そうでもないらしい。新聞各紙を見てみると、「実現可能なのか疑問」「総花的でインパクトに乏しい」など冷たい意見が多数。アレ? 「再チャレンジ」って期待できないの?
「口当たりがいいように聞こえますが、現実を無視しています。企業に年長フリーターを雇わせるためには、労働関係の法律を変えなければいけません。また、消費税が増税されれば請負派遣がさらに増加しますよ。年金制度も放置されたままでは、フリーターは減らないのでは?」(慶應義塾大学経済学部・金子勝教授)

構造改革のひずみを正すのが目的なら、まずは政策の基盤となる法制度を改善するのが先なのではないだろうか。安倍さん、どうでしょうか?

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