新たな市が東京に誕生する?

千代田区が千代田市宣言!あれからどうなった?

2006.06.29 THU

突然ですが、クイズです。神奈川県の県庁所在地は、横浜市。では、東京都の都庁所在地はどこでしょう? このクイズ、案外難問。正解は「新宿区」と言いたいけど、教科書にも、地図にも都庁所在地は「東京」になっている。実は東京は複雑な構造の都市なのだ。

東京都は明治まで東京府だった。都市を発展させるべく、東京府と東京市を合併して、強い権限を持つ東京都を誕生させた。特別区はそのときに誕生したが、横浜市などの政令指定都市の行政区とは異なり、現在、特別区は独立した自治体として、各区では自主的な行政運営がされている。

それでも23区は東京都○×市とは大きく違う点がある。23区では都区財政調整制度によって、固定資産税・住民税法人分・特別土地保有税を都が集めて、それから各区に分配されている。3つの税金は千代田区内から2500億円集められているが、千代田区が受け取れるのは35億円だけ。だけど、市になったら、2500億円は自主財源になる。
「2500億円、すべてがほしいと言っているわけじゃないんですが、税金は、負担した人のために使われるのが本来の姿ですから、千代田市になりたい! と宣言したんです」(千代田区政策立案・観光施策担当課長の高野克己さん)

人口4万人と少なくても、多くのビジネスマンが利用する千代田区は、駅周辺のバリアフリー化、地図の案内板、公園や公衆トイレの整備、緑化事業、駐車場の確保とさまざまな整備事業を行わなければならない。市になれば、自主財源が確保できて、さらに千代田区利用者の便宜を図ることができる、というわけだ。

こうしてみると、千代田市になりたいという意見、頷ける。しかし、地方自治制度の枠組はそう簡単には変わらない。23区は1947年に練馬区が誕生して以来、60年近くも変化をすることなく今日まで至っている。だから、千代田区が市になるのは、簡単なことではないのだ。 

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