小泉さんのラストミッション

G8サミットとポスト小泉のビミョーな関係とは?

2006.07.13 THU

訪米に続く小泉さんの最後の外交セレモニー、G8サミットが7月15日からロシア第2の都市サンクトペテルブルクでおこなわれる。

念のために説明すると、サミットとは日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアによる主要国首脳会議のこと。今回はこの8カ国のほかに、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの首脳も出席する予定で、エネルギー問題や感染症対策、そしてもちろん、北朝鮮のミサイル発射や核開発問題についても話し合われる。いわば、小泉さんにとっては首相としての花道というわけだ。

そしてじつをいうと、今回のサミットには小泉さんの花道以外にもうひとつ意味がある。それは、サミットが終われば安倍晋三官房長官、麻生太郎外務大臣、谷垣禎一財務大臣といった小泉内閣の重要閣僚の仕事にも区切りがつくということ。この3人はいずれも次期総理の有力候補とされている人たちで、つまり、サミットが終わるということは「ポスト小泉」レースが事実上スタートするということでもあるのだ。

実際、本命といわれる安倍さんは以前から「サミット後までは官房長官の職務のみに専念する」と語り、サミットが終わってから正式にポスト小泉に立候補することを示唆。また、谷垣さんも7月中の出馬表明を明言しているし、態度をはっきりさせない元官房長官の福田さんも側近たちがサミット後の出馬表明をさかんに勧めている。

こうなると、サミットそのものはどうでもよくて、まるで「早くサミット終わらないかなあ」と言っているみたいだが、たしかに現在のサミットに批判が多いのも事実。そもそも、中国、インド、ブラジル、ロシアのBRICsのうち、G8の正式メンバーはロシアだけ。それだけに枠組みの見直しを求める声も多いのだ。そういう意味では、サミットではなくサミット後のポスト小泉ばかりが話題になるのもあたりまえかもしれない。7月下旬、いよいよ自民党の権力争いがスタートする。

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