高齢化も少子化もとうとう世界一に!

ところで少子高齢化って、何が問題なんだっけ?

2006.08.17 THU

総務省発表「2005年国勢調査」速報によると、65歳以上の高齢者の割合(高齢化)は21%。15歳未満の子どもの数の割合(少子化)は13.6%と、日本は少子高齢化で世界一になった。このニュース、大きくは報じられていたが、そもそも少子高齢化って、何が問題だったのか、どのくらい語れます?

まずは「年金」。日本の年金は、若者が高齢者を支える世代間扶助の仕組み。若者が大幅に減れば、現状の仕組みを維持するのは困難になる。一方で年金制度不安=老後の生活不安から、人々はお金を使わず消費を抑制、景気にも悪影響を及ぼす。「社会福祉」でも、若年層に比べて医者にかかる確率が高くなるのが高齢者。国が負担している医療費はますます巨額に。「企業」では、若年層労働力が不足。人手不足から事業規模を保てなくなったり、働き盛りの減少から職場の活力もダウン。優秀で安価な若い労働力を求めて、海外に拠点を移す企業が続出する。「生活」では、人口減=需要の減少から土地価格が下落。農業従事者が減り、農作物のほとんどは輸入物に。「教育」は少子化で競争機会が減り、全体学力が低下。世界に差を付けられる。「経済」全体では、企業活動が減退していくばかりでなく消費市場そのものが縮小。輸出も輸入も減り、GDPもダウン。国際的な存在感も落ちる。さらに国や自治体は経済規模維持のために予算を削減できず、結果的に一人当たりの「税金」はアップ。「国」全体では、100年後には人口が約半分となり、日本人はどんどん滅亡の道に…?

具体的に挙げていけば、課題もやるべきこともはっきりする。例えば、年金制度改革や医療の仕組み改革もそう。高齢者や女性が働きやすくなる環境の整備や雇用の促進。高齢者にとって魅力的なシニアマーケットの拡大。少数精鋭を育てる教育改革…。単に「子どもを増やせばいい」という話では決してない。ましてやぼんやりとした嘆きは無意味だ。少子高齢化問題は、「具体的」がキーワードなのである。

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