中川幹事長は「ワシ」らしい

タカ派とハト派の中間にふさわしいトリを考えてみた

2006.09.28 THU


政治の世界では「タカ派」「ハト派」という言葉がよく使われる。たとえば、自民党総裁選では、中国に強硬な姿勢をみせる安倍さんをタカ派、反対にアジア外交を重視する谷垣さんをハト派と呼んだりと、テレビや新聞でもふつうにこの言葉が使われているのだ。

では、そもそも「タカ派」「ハト派」っていったい何のことなのか。よく誤解されるが、じつはタカ派やハト派というのは、保守や革新、右翼や左翼といったものとはあまり関係ない。一般的には、安全保障問題などに対する姿勢や手法の違いのことで、タカ派とは問題が起きたときに強硬で急進的な態度をとる人たち、ハト派とは話し合いなどの穏健な態度で解決しようとする人たちのことを指す。つまり、右左に関係なくタカ派とハト派がありえるわけだ。

そんななか、自民党の中川秀直幹事長が最近こんなことを言ったのを知っているだろうか。「今後のリーダーは排他的なタカ派でもなく、軟弱なハト派でもない、その中間のワシ派が求められている」――。

タカ派やハト派ではなく、ワシ派。たしかに、政治的スタンスとしてはどちらかに偏るよりも、その真ん中のほうが日本に合っていそうな気もする。でも、ひとつ疑問なのは、タカとハトの中間がなんでワシなのかってことだ。鳥類では、近い仲間を集めたものを「目」、体の特徴が似ている種を「科」で分類するが、たとえばオオタカはタカ目タカ科で、オオワシもタカ目タカ科。タカもワシも同じ種類の仲間なのだ。

じゃあ、タカ派とハト派の中間にふさわしいトリってなんだろう。日本で鳥類学を唯一専門にしている研究機関「山階鳥類研究所」によれば、「難しい問題ですが、タカは肉食で、ハトが食べるのは種子や木の実ですから、その中間となると、生物学的には虫などを主食にするトリということになります。無理に言えば、ですが(笑)」

タカ派とハト派の中間は虫を食べるツバメ派!? なにか微妙だが、その微妙さがまた日本っぽいのかもしれない。

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