実はとっても重要な秋の臨時国会

安倍さんの政治手腕は?臨時国会はここに注目

2006.09.28 THU

自民党の新総裁が安倍さんにあっさりと決まり、いよいよ安倍新政権がスタートする。安倍さんの当面の目標は来年7月の参議院選挙に勝つことだが、じつは、そのまえに重要なことがひとつある。それは召集されたばかりのこの秋の臨時国会をどう乗り切るか。首相としての初舞台で、これからの国会の主導権をどうやって握るのか、ということ。

それを考えるうえで、おそらく試金石となるはずなのが先の通常国会で継続審議になったいくつかの重要法案のとり扱いだ。前首相の小泉さんが次期政権に先送りにした重要法案はだいたい次の通り。1.教育基本法改正案。2.国民投票法案。3.組織犯罪処罰法改正案(共謀罪)。4.防衛省昇格法案。5.社会保険庁改革関連法案――。

なかでも、焦点となるのが教育基本法改正案。安倍さんは総裁選で憲法改正とともに教育改革を政権公約として挙げていて、総裁選後の記者会見でもはっきりと教育基本法改正案を「最重要法案だ」と語っている。その意味でも、この法案の可否で安倍政権の先行きをある程度占えるわけだが、成立までのハードルはけっして低くない。

そもそも、教育基本法は1947年に制定されてから一度も改正されたことがない法律で、自民党内には以前から、個人の尊厳を考えるあまり公共の精神を重視する観点が抜け落ちている、という批判があった。そこで先の通常国会に「愛国心」の記述を盛りこんだ改正案を提出したのだが、問題の「愛国心」の表現をめぐって与野党のあいだでなかなか意見が一致せず、継続審議となってしまった経緯があったのだ。

それだけに、民主党をはじめとする野党と再び真っ向から論戦になるのは必至。しかも審議日程がタイトなうえ、ほかにも11月に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長もあったりと、重要法案は継続審議になったものだけじゃないのだ。さて、テンコ盛りの課題を前に安倍さんの手腕は――。おそらく、多くの人たちが同じ思いで臨時国会を注視するに違いない。

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