来年の参院選で勝つのはどっち!?

安倍自民vs小沢民主の政策論争がすごいことに

2006.10.12 THU

安倍政権がスタートして2週間あまり。安倍さんは早くも中国や韓国を訪問して首脳会談をおこなったりとアジア外交の立て直しに懸命だが、その一方で激しくなっているのが自民党と民主党との政策論争バトルだ。

たとえば民主党では、臨時国会の代表質問でさっそく安倍さんの掲げる「美しい国」を批判。「きれいごとばかりで安倍さんの演説には生活や暮らしという言葉がでてこない」「『美しい国』とあおるまえに国民生活に目を向けるのが政治の使命」…と、安倍さんの持論を真っ向から否定するのだ。

これに対して自民党も、早い時期から「民主党政策検証チーム」を発足。そこでは民主党の政策や小沢さんの政権構想、小沢さんの著書の中身を分析し、安倍さんと小沢さんの党首討論に備えてすでに報告書もまとめてあるという。しかも中川幹事長などは、小沢さんの掲げる政策を「人気取りのバラマキ的な政策が多い」と思いっきり批判。与党が野党の政策を検証したり、問いただしたりするのはかなり異例で、それだけ自民党も必死になっているのである。

じゃあ、民主党だけじゃなく、与党の自民党までなぜこんなに必死なのか。そもそも安倍政権の最大の目標は来年7月の参議院選挙で勝つことだが、じつは選挙はそれだけじゃない。そのまえに10月22日には神奈川16区と大阪9区で衆議院の補欠選挙、さらに11月には沖縄県知事選も控えていて、安倍さんとしてはそこでも勝って来年の参院選への勢いをつけたいからだ。政権発足直後の世論調査で65%前後の支持率があったとはいえ、政権の価値は選挙で勝ってナンボ。自民党と民主党が政策批判しあっているのにはそういう理由があるのだ。

でも選挙を意識しすぎているためか、安倍さんの演説には民主党が指摘するようにあいまいなものが多いのも事実。消費税率を上げる時期や太平洋戦争の評価などがそれで、小泉さんが「わかりやすさ」で人気になったことを思えば、そのへんが安倍さんの課題になるのかもしれない。

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