次期総長はアジア人から選出

国連事務総長ってどれだけ偉いんですか?

2006.11.02 THU


北朝鮮の核実験で安全保障理事会が対応に追われる最中、韓国外交通商相の潘基文氏が次期国連事務総長に推薦されました。国際的な問題が起きると必ず報道される事務総長ですが、何をしている人かはご存じですか?

「事務総長は、各政府代表が総会や安保理で決めたことを実行するのが仕事。自らの権限で各国政府の指導や、決議に加わることはできないんです。各国からの期待や責任は大きいのに強硬的な権限はないんです」と答えてくれたのは、国連コソボ暫定行政府で広報室長を務め、現在も学生と紛争地域でのボランティア活動を行っている中村恭一文教大学教授。

 ん、権限がない!? 事務総長ってすごく偉い人ではないんですか?

「国連憲章には、『事務総長は、この機構(国連)の行政職員の長である』との一文があります。簡単に言うと事務方の長。決定事項の実質的な運用や、その他国連の業務に関する最高執行責任者なので、そういった意味では当然偉い人です。ただし、決定権がないという点では偉くないと言う人もいるかもしれません」(同氏)

 加えて、192ヶ国の加盟国が国連を通して、平和維持と紛争解決、貧困の解消、人権の国際的保障、地球環境保護といった分野で何をしたいかという要望を把握して、調整をするのも大事な仕事。うーん、会議で決まったことを実行するだけで、決定的な権限がなく、しかも調整業務は盛りだくさん。どこぞの中間管理職のようなお仕事。個人的にはやりたくない役職です。

「組織にいれば出世したいと思うわけでしょう。事務総長になりたい人も同じ気持ちでしょう。ただ、生え抜きでなれたのはアナンさんだけで、ほとんどは加盟国の外務大臣などが就いていますね」(同氏)

 ちなみに事務総長の年収は20万ドル弱。外務省の国際機関人事センターには国連職員採用競争試験の情報もあるらしいので、僕もチャレンジして事務総長を目指してようかしら!?

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