「法テラス」に「即決裁判」…

いつの間にか進んでた!?司法改革が猛スピードで進行中

2006.11.02 THU



写真提供/時事通信
では、問題です。今年10月、新たな司法制度が導入された。さて、それは何? 代表的なものを2つお答えください。チチチチ…はい、タイムアップ! って、わかった? 答えは、1つは「法テラスの開業」だ。法テラスとは「日本司法支援センター」の通称。金銭問題などの生活トラブル解決に最適な機関や法制度を、無料で紹介してくれるサービスのことだ。開業1週間で相談が1万件(全国)を超える盛況ぶりだそう。

 もう1つは「即決裁判制度のスタート」。比較的軽い事件を対象に、1回の公判で判決を言い渡すというものだ。刑事裁判の迅速化を図るための制度で、起訴から14日以内に公判を開くことが原則。先月16日には、東京地裁で即決裁判の第1号の公判が行われ、判決言い渡しまでの所要時間は、なんと20分弱(!)だった。

 着々と司法改革が進んでいるが、なぜこんなに活発化しているのか。やはり09年の「裁判員制度の導入」を見据えてのこと?

「裁判員制度のためではありません。今まで司法は“敷居が高い”“よく分からない”などと、市民に受け止められてきました。そんなイメージを払拭し、身近で利用しやすい司法制度にするために、改革が進められているのです」(日弁連・広報担当)

 01年、司法制度改革審議会が「意見書」を、内閣に提出。その意見書に基づいて改革を進めるために、24もの司法改革関連法が成立したそうだ。大きなトラブルもなく、改革は順調だが、「法テラスの常勤弁護士が足りない」「スピード裁判で激務に」など、懸念材料はないのだろうか?

「法テラス、即決裁判においても、業務が停滞している状況はありません。ただ今後の司法改革に向けて、身近な司法サービスを担う弁護士の確保には、より一層の取り組みが必要になりますね」(同)

 それにしても便利なサービスが始まったなら、もっと宣伝してくれればいいのに…。「法テラス」も「即決裁判」も知らなかったよ!        


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