こんなクイズがあったら分かる?

2007年1月、EUは何カ国になるでしょう?

2006.11.09 THU


9月下旬、ブルガリアとルーマニアが新しくEU加盟国として認められた。これによって25カ国だったEUは、07年1月1日から27カ国に拡大する。いつの間にこんなに増えたの? …と思う人も多いだろう。

EU(欧州連合)の前身EEC(欧州経済共同体)が発足したのは1958年、当時は6カ国からのスタートだった。しかし70年代に入り、石油危機や通貨危機などで“冬の時代”に突入。これを立て直すため、加盟国の拡大と通貨統一を目標に掲げた。そして93年にEUが発足し、95年には加盟国も15カ国へと拡大。その後、99年に単一通貨“ユーロ”が導入され、04年には25カ国となった。

「EUの基本は経済強化。日本、米国といった対外的な競争相手に対抗していくためにも、欧州市場をさらに共通化していかないといけない。というワケでどんどん膨らんでいき、それが現在も続いているのです」(『EUの知識』著者・藤井良広教授)

なるほどね。ところでブルガリアやルーマニアに続き、トルコも次の加盟国候補国らしいけど、宗教的・地理的に問題ないの?

「加盟するための準備としてトルコは死刑制度を廃止しました。同国はイスラム系の国だけに宗教的な問題がネックなのですが、いずれは加盟すると思います」(同)

「拡大した結果、将来的には30カ国ほどになるでしょう」と藤井氏は言う。だが増えすぎると、足並みが揃わなくなるかもしれない。そこで枠組みを見直し、共通の法的基盤を作ろうと“欧州憲法”が登場した。現在、発効を目指して話が進められている。

「長い殺し合いの歴史の中で欧州は、国家同士がいかに並存して生きていくか、あるいは国家を超えてやる必要があるものにどう対処していくか、ということを学んできました。その結果がEUなのです。EUの発想と実行はノーベル賞ものですね」(同) 

国家という枠組みを越えて拡大し、つながり合うEU。日本を含むアジアもこうなれたらいいのかもね。

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