5人合わせて「安倍レンジャー」!?

「首相補佐官」ってどんな仕事をしているの?

2006.11.09 THU



写真提供/時事通信
安倍さんの首相就任以来、「首相補佐官」という役職の人たちの活躍が目立つようになった。たとえば、世耕弘成補佐官(広報担当)が外務省の代わりに記者発表したり、小池百合子補佐官(安全保障問題担当)は米国に行ってホワイトハウスで向こうの大統領補佐官と会談、また福岡県で男子生徒がいじめを苦に自殺する事件が起きれば、山谷えり子補佐官(教育再生担当)が現地に派遣されて関係者から話を聞く、というように。

では「首相補佐官」とはいったいどんな人たちなのか。じつはこの補佐官、ほかにも根本匠補佐官(経済財政担当)、中山恭子補佐官(拉致問題担当)の2人がいて、5人合わせて「安倍レンジャー」と呼ばれているらしい。その役割は、ひとことで言えば首相のブレーンとして重要政策について進言すること。従来の政権のようにお役所が重大な問題をそれぞれ個別に対処するのではなく、官邸を中心に補佐官たちが各分野で安倍さんをサポートしていこうというわけだ。補佐官が支えて大統領がリーダーシップを発揮する米国のホワイトハウスをイメージすればわかりやすかもしれない。

もっとも、日本の補佐官の場合、米国と比べてその役回りがわかりづらいのも事実。たとえば、米国では大統領補佐官が閣僚と同じくらいの権限を持っていて、ホワイトハウスで実質的に政権を動かしたりとその存在感がすごく大きい。ところが日本の補佐官の場合、内閣法によるとその仕事は「重要政策について首相に進言し…意見を具申する」とあるだけ。ようするに、安倍さんにアドバイスをしたり、意見を言うことぐらいしか権限を持っていないのである。

そのうえ問題は閣僚と補佐官の役割分担もあいまいということ。実際、すでにいろんな分野で大臣と補佐官の主導権争いが起きていて、いまのところなんだか安倍さんの構想通りになっているとは言いがたいのだ。補佐官が米国のように機能するのか、それとも名前だけで終わるのか。これも安倍政権の課題かもしれない。


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