日本は17位、米国は20位

「世界汚職度ランキング」でお国柄と豊かさを考える

2006.12.21 THU



写真提供/AFLO
福島、和歌山、宮崎。この3つに共通することって何かわかるかな? 答えは汚職。そう、テレビで騒がれているように、この3県は県のトップの知事が談合などの汚職で、それも2カ月のあいだに相次いで逮捕されたのだ。

ところが、そんな日本も世界的にみればそれほど汚職がひどい国ではないらしい。最近、行政や企業の汚職を調査するドイツの民間団体が世界163カ国を対象にした「汚職清潔度ランキング」を発表したのだが、それによると日本は17位。これは主要国で、11位のイギリス、14位のカナダ、16位のドイツに次ぐ数字だという(米国は20位)。

ちなみにトップ10のうち上位7カ国を占めたのが欧州。なかでも目についたのが1位のアイスランドとフィンランドをはじめとする北欧の国々で、逆にとても主要国とは思えない結果だったのが中国とロシアだ。共産党政権の腐敗が大きな問題となっている中国は、昨年より順位を上げたものの、それでも70位で、ロシアにいたっては下から数えたほうが早い121位。ロシアでは官僚に渡るワイロが年間28兆円以上といわれ、これは国家予算の約34兆円とそれほど変わらない。BRICsとして注目される中国とロシアだが、社会の“清潔度”という意味ではまだまだなのだ。

じゃあなんでアイスランドとフィンランドが1位なのか。じつはこのランキング、ICUN(国際自然保護連合)が発表している「国の継続可能な豊かさの指数」と上位がかなり重複している。01年度をみると、1位から順にスウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランドという具合で、日本は24位。注目はこの24カ国のなかで人口1億人以上の国が日本だけという事実で、つまり、「豊かさ」とは国の大きさや経済力だけではないということなのだ。

「地方は談合しないと食べていけないのが現実」。これはある作家のテレビでの発言だが、日本も米国だけじゃなく、いろんな国々のいいところを見習うべき時期にきたのかもしれない。


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