年の瀬だというのに人もまばら…

2007年のニッポンを“悲観的”な空想シナリオで…

2007.01.05 FRI

2007年の師走、ボーナスカットの憂き目にあったB君は、憂鬱な気分でR25のバックナンバーをめくっていた。1年分まとめて目を通すと、今年の日本の不調ぶりがよくわかる。

年初から、原油価格が天井知らずの高騰を続けた。原油高は車社会のアメリカ経済を圧迫し、インフレ傾向に拍車をかけ、個人消費と企業の設備投資を冷え込ませた。アメリカの景気失速は、北米販売に依存する日系企業を直撃。回復基調にあった日本の景気が再び低迷した。

加えて、日銀が判断を誤った。金利の引き上げで、景気をさらに悪化させたのだ。

B君が勤める大手製造業は減収減益。年輩の上司はリストラ通告をされてしまった。会社のなかも、毎日が通夜のようだ。

雇用の縮小による将来不安は、人々の財布の紐を固くさせ、年末だというのに繁華街はひっそりと静まり返っている。

景気の悪化によって税収も激減。経済成長で財政再建する戦略は行きづまり、消費税の大幅増税までカウントダウンの状態だ。国民年金の未納率もさらに上昇し、年金制度は崩壊寸前、根本的な見直しの機運が高まっている。

外交でも失策つづきの1年だった。日中の歴史認識問題が再燃し、中国の反日感情が経済にも悪影響を及ぼし始めた。B君が上海で出張するたびに「反日」の視線を痛いほど感じている。

韓国では、支持率の低下にあえぐ盧武鉉大統領が、人気とりのために反日政策を掲げ、日韓関係が悪化。

6カ国協議は再び凍結状態だ。北朝鮮は立て続けに、核実験を実施。拉致問題もまったく前進していない。

諸外国との険悪なムードが後押ししているのか、国内では核武装論がにわかに現実味を帯びてきた。R25最新号の表紙に書かれた「泣かないで!」の吹き出し文字を見ながら、B君はクリスマスの費用捻出に頭を抱えていた。

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