「結婚」といえば、「入籍」だけど…

戸籍制度って日本以外にはほとんどないってホント?

2007.01.25 THU

R25世代にとっての一大イベントのひとつは、なんといっても結婚。その際に9割方のカップルが行う「儀式」といえば、「婚姻届を出す=入籍すること」。ところで、この「一方が一方の戸籍に入る」という戸籍制度、日本以外にもあるのだろうか?

「日本以外では、日本の旧植民地だった韓国と台湾だけです。中国には“戸口制度”というものはありますが、農村・都市に分けて住民を固定するための個人登録のようなもので、日本の戸籍とは異なります」と教えてくれたのは、戸籍法にも詳しい弁護士の杉浦ひとみさん。歴史を紐解いてみると、戸籍は中国・唐の時代の長安で生まれた。当時は石塀に囲まれた最小単位の居住空間を「戸」とする制度だった。対して日本の戸籍制度では(居住地とは異なる)本籍地も記載しており、戸籍筆頭者と「氏」を同じくする配偶者、およびその未婚の子どもをひとつの戸籍としている。夫婦別姓が認められていないこと、個人の親族関係を追跡できることが大きな特徴だ。

こうした戸籍という「家」に重点を置いた日本の戸籍制度と比べると、ヨーロッパにおける身分登録制度は個人登録を基本とし、さらに出生・婚姻・死亡などの「事案」別に分類されるのが一般的。アメリカも個人登録で、ある州で結婚すれば、式を挙げた教会がその州へ届けてくれる。また、別の州で出産すれば、赤ちゃんを取り上げた病院がその州へ届けて把握されるのみ。

日本も若い世代ほど「家」など意識しない気がするが、いまだに家族ワンセット登録になっているのはなぜ?

「かつて戸籍制度を個人主義的身分登記簿にするという議論もありましたが、変更されずに現在に至っています」(同氏)。

戸籍制度は、相続などの手続きが行いやすい反面、本籍地や家族構成などの情報はプライバシーに関わる、という意見もある。夫婦別姓を主張する人もいる。伝統の良い面は残しつつ、現状にあった改革を望みたいところだ。


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