資金難で観測データが集められない…

「火山噴火予知計画」が存亡の危機に瀕している!?

2007.02.15 THU



写真提供/時事通信
温泉の多さからもわかるとおり、日本は火山大国。一説には世界の火山のうち、10%が日本にあるといわれているほどだ。したがって当然、日本の火山噴火予知は世界的にレベルが高い。が、そんな日本の火山噴火予知が危機に瀕しているというのだ。

事態が明るみに出たのは、今年1月15日に開催された文部科学相の諮問機関、科学技術・学術審議会の測地学分科会でのこと。そこで火山噴火予知計画の今後について、こんな課題が報告された。

『火山観測研究施設の維持・強化が困難な状況が今後予想され、現在の火山監視能力のレベル維持は困難』と。

なぜそんな事態になってしまったのか。原因は、ずばり資金不足。

「日本の火山噴火予知研究は国立大学が中心で、資金は国立学校特別会計で賄っていました。しかし、国立大学の法人化にともない、年次的に予算も人員も削減されることになりました」(東京大学地震研究所・藤井敏嗣教授)

観測点を増設したり、古い観測機器を更新するために使われる設備費の予算がなくなり、事業費も減額。観測に支障が出る恐れがあるのだ。実際、観測したデータを伝送する装置がすでに老朽化しているものの、修理したり新たに更新するめどは立っていない。いまは観測を効率化させることで、何とか補っている状態だという。

「火山噴火予知は防災に直結するもの。したがって国が責任を持ってやる必要があります。ちなみに日本の火山は海底火山などを含めると180程度。でも35の山にしか観測点は設けられていないんです」(同)

なんですって! じゃあ、突然活動を開始した火山があっても、気がつかないなんてことがあるかも。ぼ、僕らに手伝えることはないですか? 

「例えばガスや蒸気が発生するなど山の変化を感じたら、すぐ報告してください」(同)

皆さん気象庁へ一報お待ちしてます。噴火してからでは遅いので。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト