「親学」の提言が物議を醸しましたが…

安倍内閣の「教育再生」その議論、どこまで進んだの?

2007.06.07 THU



写真提供/時事通信
06年10月10日の発足から約8カ月。安倍内閣の目玉政策に掲げられた「教育再生」のために設置された教育再生会議は、各分科会も含めると、すでに40回以上の会議を重ねている。その経緯を振り返ってみたい。

1つの大きな節目は、今年1月24日に発表された教育再生会議第1次報告だろう。「ゆとり教育を見直し、学力を向上する」「いじめと校内暴力を絶対に許さない」「魅力的で尊敬できる先生を育てる」等々、教育再生のための7つの取り組みがまとめられている。しかし、大手新聞の社説には、「期待はずれ」(朝日新聞)、「目指す『学力』とは何かを示せ」(毎日新聞)といった手厳しい見出しが…。一方、「国民的議論のたたき台ができた」(読売新聞)、「ゆとり教育見直しを評価」(産経新聞)など比較的好意的な論説もあり、内容の賛否はともかく、教育改革への取り組みは衆目の関心を一気に引きつけた。

その数カ月後。より具体的な提言が期待されるなか、教育再生会議は、乳幼児のいる両親などが子育てを学ぶ目的で作成された「『親学』に関する緊急提言」をまとめた。だが、これには「子守歌を聞かせ、母乳で育児」「早寝早起き朝ご飯の励行」「親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞」等々、かなり家庭内に立ち入った内容が含まれており、マスメディアだけでなくネット掲示板や個人ブログなどでも批判の声が噴出。この提言は当面先送りとなった(同時に、「親学」という言葉を使わないことも決定している)。

このように、紆余曲折ありながらも、6月1日には第2次報告を発表した教育再生会議。小泉前首相は「改革なくして成長なし」と言っていたが、安倍内閣の教育再生に対する取り組みは、まさに「教育再生なくして美しい国なし」なのだ。

R25読者もいずれ父となる日が来るだろう。自分の子供はどんな教育を受けるのか。教育再生会議の提言、見逃すわけにはいかないようだ。


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