フランスに続きイギリスもトップ交代…

ブレア首相の後継者、ブラウン財務相ってどんな人?

2007.06.07 THU



写真提供/AFP=時事
10年間イギリスの首相を務めてきたブレア氏が27日に辞任する。フランスのサルコジ新大統領選出に続き、イギリスでもトップが交代するのだ。ただ、ブレア首相の場合は任期をあと3年残しての退陣。なぜ、ここにきて辞めることになったのだろうか。

「経済政策は順調だったのですが、イラク戦争を真っ先に支持し、参戦したのが大きな痛手でしたね。昨年行われた地方選でも与党・労働党は敗北してしまいました。労働党としては低下した支持率を回復させ、再来年予定の総選挙で勝たなければいけない。そのためにも新党首が必要になったんです」(筑波大学人文社会科学研究科・近藤康史准教授)

そしてブレア首相が後任として指名したのが、現在の財務相であるゴードン・ブラウン氏だ。聞けばかなりの“やり手”だそうだけど、その辺どうなんでしょう?

「97年のブレア政権発足時に財務相に任命された彼は、その後2週間で中央銀行を財務省から独立させ、金融サービス機構(FSA)を創設。金融政策の安定を図りました。彼の経済政策がイギリスに長期の景気拡大、失業率の改善、経済成長率の安定をもたらしたといえます」(同)

なるほど、これは“やり手”っぽい。でもそんなデキる人物なら、もっと早く首相になってもよかったのでは?

「氏は自ら望んで財務相になったといわれています。13年前の労働党党首選の際、ブレア氏に党首の座を譲り、後継者の座を密約させたウワサもあるんですよ」(同)

ブレア氏が後任にブラウン氏を指名したことで、労働党の支持率は29%→33%(5月15日時点・英タイムズ紙より)と、やや回復の兆しが見えた。だがそれでも37%(同)の野党・キャメロン党首率いる保守党には及ばない。

経済政策に関しては折り紙つきだが、治安維持や外交に関しては未知数のブラウン氏。果たしてどんな巻き返しをみせるのだろうか。


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