お酒を造るとどうしていけないの?

自家製梅酒も密造酒!?“酒税法”は結構シビアみたい

2007.06.07 THU



撮影/保坂駱駝
焼酎の中に、青梅を漬け込んで、待つこと1年、さわやかな梅酒のできあがり! そう、ご存じ、あの“梅酒”です。でも、この梅酒、ヘタすれば酒税法違反で、密造酒になってしまうんです。まずいです。早く教えてあげないと梅酒造りが趣味の実家のお母さんが捕まってしまいます!

そんなわけで早速、新宿税務署の酒税担当者に確認してみました。梅酒(自家製果実酒)造りは、非合法なんですか、と。

「そもそも酒類の製造には酒類製造免許が必要になります。ただし焼酎やブランデーに梅などを漬けて果実酒を造る行為は、本来は新たに酒類を製造したものとみなされますが、消費者が家庭内で楽しむ分には、例外的に製造行為としないこととしています」(新宿税務署)

ということは、自家製梅酒は合法? 密造なんて取り越し苦労?

「いえいえ、確かに個人で飲む分には問題ないのですが、知人などに振る舞った時点で酒税法違反となります。この個人が指す範囲はあくまで家庭内。家族に飲ませるなら合法という解釈です。ただし個人で楽しむ場合でも、米、麦、ぶどうなどを漬ける行為は違法なので注意してください」(同)

なるほど、他人に飲ませた途端に、梅酒は密造酒に早変わりってことですか…。 酒類の製造違反は、5年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられるほか、製造した酒類、原料、器具などは没収だそう。

といっても、そんな法律、厳格に運用されてないんでしょ? と思ったそこのアナタ! 甘い! 甘過ぎます。先日、北海道のペンションオーナーが自家製果実酒で、税務署の通告を受けたばかり。決して他人事じゃないんです。

ちなみに酒税法違反の管轄は、あくまで警察ではなく税務署。国が個人で勝手に酒類を造ることを許していれば、税制上大問題になりかねない。だから果実酒造りには結構シビアな法律になっているんですね。


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