MI6が女性スパイを大募集!

ところで、日本の諜報機関「公安警察」のお仕事とは?

2007.06.14 THU



写真提供/時事通信
女性スパイ募集! 3年ほど前の話になるが、CNNがこんなニュースを報じたことがある。かの“007”ことジェームズ・ボンドも所属する英国の情報機関「MI6」が求人広告を出 し、女性職員を大募集したのだ。この情報機関というのは、外国の情勢や国内外のいろんな組織の情報を集めて分析するところで、MI6以外では米国の CIAなどが有名。政治や軍事にも大きく影響する情報だけに、スパイを使った諜報活動をすることも多く、そのためスパイ機関とか諜報機関とか呼ばれたりも する。そのスパイ、しかも女性スパイを広告で募集したというのだから、スゴい話だ。

ところで、その諜報機関、日本にもちゃんとあるのを知っているだろうか。その機関の名前は「公安警察」。警察といってもドラマでおなじみの刑事さんが活躍 する警察とは少し違う。刑事警察は犯人を捕まえるのが仕事だが、公安警察は国の治安を守るための情報収集が仕事。具体的には、極左の過激派や右翼団体、オ ウムなどのカルト、北朝鮮や国際テロ組織、こうした国や組織の動向を探るのが彼らの役割なのだ。

じゃあ実際にどんなことをしているのか。『日本の公安警察』(青木理・著、講談社現代新書)によると、その活動は、(1)視察内偵 (2)聞き込み (3)張り込み (4)尾行 (5)工作 (6)面接 (7)投入――の7つ。張り込みや尾行は刑事さんもするが、大きく違うのは(5)~(7)だ。じつは工作とは対象の組織に「協力者」と呼ばれるスパイをつ くって情報を集める手法で、公安警察のもっとも代表的な活動。投入にいたっては、現在はおこなわれていないものの、捜査員が組織の一員になりすまして潜入 し、自らスパイ活動をするのだという。まさに007もびっくりで、諜報機関といわれるゆえんなのである。

もっとも、国の治安を守るという大義名分のもと、公安警察には予算の使い方や人員、捜査内容などでベールに包まれた部分が多く、そのため過去には何度か違法捜査事件も起こしてきた。そのへんはいまも課題として残っていたりするのだ。
(押尾銅山)


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