知られざる鉄道運行の舞台裏

電車ダイヤが乱れたときどうやって元に戻すの?

2007.06.21 THU

朝の出勤時、眠たい目をこすりながら駅に向かうと、どうも様子がおかしい。駅のアナウンスによると、電車に遅れが発生したとのこと。まいったなあ、会社に遅刻しちゃうよ。

誰にでもこんな経験ありますよね。でも夜になって、帰宅するときには平常通りに回復していたりする。考えてみると、数多くの電車が運行している中で、どうやって正常なダイヤに戻しているのか不思議じゃないですか? そこでJR東日本の広報に疑問をぶつけてみました!

「当社には指令室という部署があり、そこでは運行中の電車がコンピュータの画面に表示され、運転状況をリアルタイムで把握できるようになっています。ダイヤが乱れた際は、その路線の指令員が復旧に向けてダイヤの変更を計画、指示します。たとえば10分遅れの電車があった場合、普段通り終点まで行って折り返すと、遅れを取り戻せない場合があります。でも手前の駅に行き先を変更して折り返せば、そのぶんの遅れが解消できるという具合です」

なるほど~! あれ? でもそれだと、終点まで行けなくなっちゃいません?

「すべての車両にそのような指示を出すと、部分的な運休状態になってしまいます。なので復旧最優先ではなく、あえて遅れた電車を終点まで行かせるなど、お客様に迷惑のかからない工夫をしながら復旧ダイヤを組み立てます。また台風の接近や大雪など、あらかじめダイヤの乱れが予測できる場合は、駅と駅の間で電車が立ち往生するリスクを避けるため、先駆けて運転本数を減らしたりもします。ちなみに新幹線には最新式の運行システムが導入されていて、遅れが発生した時、各電車の駅到着予定時刻を自動で計算してくれます」

便利ですね~! けど在来線ではまだ、路線の特徴を熟知した指令員が欠かせないとのこと。彼らが運行状況とダイヤを見比べながら、運転本数を調整したり、行き先を変更したりすることで、乱れたダイヤは元に戻っていたんですね。


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