安倍内閣が国会の会期延長を決断

重要案件多し!? 今国会の法案成立状況はどうなってる?

2007.06.28 THU


いろいろあった今年の通常国会もついに終了。参院選へ向けての動きが本格化する前に今回の国会で成立した主な法案をまとめておこう…。という予定だったが、安倍首相肝いりといわれる重要法案のいくつかが成立に至らず、国会は7月5日まで12日間の会期延長が決定した。

持ち越された主な法案は、社会保険庁の改革関連法案、年金時効撤廃特例法案、公務員の再就職のあっせんを内閣府に設ける新人材バンクに一元化することなどを含んだ国家公務員制度改革関連法案など。会期延長の理由としては、年金問題などで支持率が下降ぎみの安倍内閣が、重要法案を成立させ、その勢いと「改革の実績」を逆風が予想される参院選のアピールポイントにしようと目論んだ、というのが報道各社の見立てである。だが今国会では、そもそも審議された重要法案の数も多かったようだ。

それを示すのが「重要広範議案」である。重要広範議案とは、国会が特に重要と指定した法案や案件で、通常国会の場合、一般的には4件前後が指定される。ところが、今国会では、なんと約2倍の10件が重要広範議案に指定されているのだ。たとえば、成立した法案なら自衛隊のイラク派遣を2年延長するイラク特措法の一部改正、延長国会での成立を目指している法案では日本年金機構法案(社会保険庁を廃止・解体し、あらたに日本年金機構を設立するなど)が重要広範議案にあたる。

重要広範議案以外でも憲法改正の布石ともいわれた国民投票法案、教員免許の更新制度導入といった教育改革関連の3法といった重要法案が成立。内容や成立過程への賛否はともかく、この通常国会で、いかに多くの重要法案が審議されていたかわかるだろう。

通常国会の会期延長は1回限り。今年は参院選が7月に控えているため、参院で審議中の法案は7月5日を過ぎた時点でいったん廃棄扱いになる。残された重要法案の行く末やいかに。


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