米国ではメジャーな職業らしい

「ロビイスト養成学校」ってなにを教えてくれるの?

2007.06.28 THU

「ロビイスト」と呼ばれる人たちを知っているだろうか。経済界をはじめ、ある利害をともにする団体や集団が政治家に働きかけることをロビー活動といって、さまざまな問題を改善するのにいちばん効率的ともいわれる。そのロビー活動を専門におこなうプロがロビイストだ。日本ではあまりなじみがないが、本場の米国ではありとあらゆる政策決定にロビイストが関係し、大げさではなく、米国政治を実質的に動かしているのはロビイストといわれるほどなのである。

ところで、日本にも最近、そのロビイストを養成する初めての“学校”ができたのだという。実際に米国・ワシントンでロビイストとして活動していた女性が講師をつとめる「ロビイスト養成プログラム」というのがそれで、受講しているのは、おもに銀行・証券・メディア関係などの職業の20代後半から40代の人たち。驚いたことに、なかには18歳の受講者もいるらしい。いったいどんなことを勉強しているのか。

「米国のロビー活動の場合、たとえば銃の問題では銃器産業を代表するロビイストの力が強すぎて規制が進まない。でも、本来社会を改善することを目的としているのがロビー活動ですから、私たちのプログラムでは米国の良い点だけを導入し、日本独自のロビイスト養成に力を入れています。具体的には、情報収集や人脈構築の方法を教えるとともに、実践編として生徒の方が個々に決めたテーマにもとづいてロビー実習をしていただきます」(講師で「リーダーシップJAPAN」代表の岸田治子さん)

もっとも、米国で通用するロビイストになるのと日本にロビー活動が根づくかどうかはべつの話。オープンにおこなわれる米国に対し、日本のそれは「陳情」「根回し」というつねに目に見えないかたちでおこなわれたきたからだ。業界団体が与党議員に会って政府に働きかけるというあれだ。とはいえこうしてロビイストが増えていけば、もしかしたら、日本の政治のあり方も少しは変わるのかもしれない。


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