東京都知事、副知事ともに作家出身に

猪瀬直樹氏の就任で注目される副知事のお仕事って?

2007.07.19 THU



写真提供/時事通信
このほど、石原慎太郎東京都知事の打診を受け、東京都の副知事にノンフィクション作家の猪瀬直樹氏が就任した。周知の通り、石原都知事も猪瀬氏と同じく作家出身。参議院議員、衆議院議員を経て、1999年より東京都知事に就任、現在3期目に突入している。

直接選挙で選ばれる知事は、都道府県の長であり、政策を強力に推進できる。副知事を指名するのも知事の仕事のひとつ。猪瀬氏は、これまで有識者として政治に携わってきたが、閣僚や行政職員などの実務経験はない。では、副知事の仕事とはどんなものなのか。石原都政1期目に副知事を務めた青山 明治大学大学院教授に聞いた。

「基本的には知事のサポートが仕事ですが、一般の職員のように、登庁してデスクワークをしているわけではありません。例を挙げれば、水道事業ではダムのある県と連携しますし、鉄道事業では通勤対策で周辺の県と一体的に計画もする。ほかにも『外環道の早期着工を国に促してください』など、政策を知事に助言することもあります」

都道府県には、副知事を1名置くことが定められているが、条例で増減できる。東京都の定数は4人でもっとも多いが、他道府県の副知事の職務と違いはあるのか。

「東京は、金融や情報通信・商取引といった数々の分野で世界に影響を与える国際都市ですから、副知事も世界規模の視野が必要になります。たとえば、羽田空港を拡張することは東京都だけの問題ではなく、国家としても重要課題です。東京都という枠だけで考えるのではなく、国と連携して政策をスムーズに進めるために国の審議委員になって、国会議員や官庁とパイプを太くすることも東京の副知事には大事な役目です。猪瀬副知事には実務経験はなくても、培った人脈で国と東京都を結びつける役割が求められることになるでしょう」(同)

石原氏が東京都知事に再選されて3カ月。猪瀬副知事とタッグを組むことで、都政はどう動いていくのだろうか? その手腕が注目される。


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