女性の平均寿命22年連続世界一

この先、寿命は何歳まで延びる?

2007.09.06 THU

日本人の06年の平均寿命は、男性が79.00歳、女性が85.81歳となったことが、厚生労働省がまとめた簡易生命表でわかった。05年はインフルエンザ流行の影響で前年割れしたが、06年は男性で0.44歳、女性で0.29歳延びた。厚労省では、ガン、心臓病、脳血管疾患の3大疾病での医療技術の向上で、寿命は当分延びる傾向が続くとしている。

以前、人口統計学者の講演を聞いたことがあったのだが、驚くべき話を覚えている。もちろん長寿はいいことなのだが、かつては「さすがにこれくらいで平均寿命は止まるだろう」という予測を、国や専門家の誰もが持っていたという。ところが、その予測は当たらなかった。典型的な実例は年金。日本もそうだが、ヨーロッパも年金不安が社会に広がっている。背景にあるのは、80年代に寿命の予測を完全に読み切れなかったことにあるのだ。人口を専門とする学者も、人口予測の論文を書いていて、その途中に数字を超えられてしまった、なんてケースが多々あったらしい。

もうひとつ、その講演で驚いたのは、100歳以上の増加率だった。敬老の日ができた63年、東京オリンピックの1年前には100歳以上の人は153人しかいなかった。ところがこれが毎年延びてきて、06年には2万8395人。人口統計学で推計すると、2050年の日本人の100歳以上は、200万人近くになる可能性があるという。今の1年に生まれてくる新生児の約2倍である。最近ではスタンフォード大学の生物学者が、医療の発達した先進国ではこれからも寿命は延び続け、2030年までに平均寿命は100歳前後になるという予測を立てている。

日本人で昭和の初めに70歳まで生きたのは、4人に1人だった。今は4人に3人。もちろん長寿はいいこと。しかし、果たして長寿の社会に合わせた国づくりが今できているかどうか。介護、雇用、年金、健康対策、免許交付…。国の今後の施策には注目しておく必要がある。


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