総裁選も終わって新内閣が発足!

新首相の政権公約と残された課題とは?

2007.09.27 THU



写真提供/AFLO
総裁選が終わり、この号がでるころには新内閣も発足。新しい首相のもと、ようやく国会での論戦がはじまる。そこで重要になってくるのが、前首相の安倍さんが残した課題と、新しい首相が総裁選で約束した政権公約だ。

安倍さんが残した課題はたくさんある。まず、辞任の直接のきっかけとなった海上自衛隊によるインド洋での給油活動継続の問題、「政治とカネ」の問題、北朝鮮や中国などのアジア外交問題、年金問題―。なかでもいちばんの注目が、改革を続けるのか修正するのか、つまり格差問題である。

新しい首相の政策はどうなのか。おそらく首相に選ばれているはずの福田さんの公約は、(1)自立と共生の社会(2)これまでに生じた諸問題に丁寧に対応する (3)民意を大事にし、国民の意見が反映される社会の構築―というのがおもな柱。なんだかわかりづらいが、すごく簡単にいえば、福田さんの政策とは基本的に安倍政権の政策を受け継ぐというもの。象徴的なのが格差問題の対応で、たとえば福田さんは格差についてこう語る。「経済合理主義を進めた結果が都市と地方の格差になった。この格差を埋める努力をしなくてはならない」。でもその一方で、「改革の方向性は変わらない。『改革と成長』路線は続ける」といったりもする。いったいどっちなんだとツッコみたくなるし、こういうあいまいさは、構造改革も「再チャレンジ」もどっちつかずでほとんど成果をあげられなかった安倍さんと同じような気がするのだ。

もっとも、アジア外交を重視する姿勢をみせたり、靖国問題について「参拝しない」とはっきり明言したり、福田さんが安倍さんと違う点はいくつもある。いずれにしても、いちばん大切なのは、国民みんなが望んでいる政策をちゃんとできるかどうか。安倍さんの失敗は、自分がやりたい政策とみんなが望んでいることの優先順位がわからなかったことにあるともいわれる。それだけに、新しい首相にはそこにしっかりと耳を傾けてほしいと思うのだ。

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