注目度NO.1の花形委員会だけど

「予算委員会」なのに予算以外の話ばかりなのはなぜ?

2007.10.25 THU



写真提供/時事通信
福田新首相のもと、臨時国会でようやく論戦がスタートしたが、じつはこの国会審議、テーマごとに少人数の委員会に分かれているというのを知っているだろうか。たとえば、金融問題なら財務金融委員会で、教育問題なら文部科学委員会。本会議場でみんなで議論すると、議員の人数が多すぎて収拾がつかなくなるためで、衆参両院には常任委員会と呼ばれる委員会がそれぞれ17もある。

なかでもいちばん注目されるのが「予算委員会」。国の予算案を審議するためか、NHKで生中継されるうえ、マスコミもつねに傍聴しているし、首相との質疑応答もある。そのため質問するのは与野党ともにエース級の大物議員ばかりで、人数も衆議院が50人、参議院は45人と最大。国会議員なら誰でも入りたがる花形委員会なのだ。

ところで、この予算委員会、予算案を審議するための委員会なのに、予算以外の話ばかりしていることで知られている。たしかにテレビ中継をみても、議論しているのは年金問題や海上自衛隊の給油活動といったものばかりで、予算の「よ」の字もでてこない。そういえば民主党の「ニセメール事件」もこの予算委員会でのことだった。

なんで予算委員会なのに予算以外のことばかり議論するのか。その理由は、簡単にいえばこういうことだ。政府の予算は国民みんなの暮らしに大きな影響がある。そして程度の差はあるにせよ、暮らしへの影響という意味では、どんな問題も回りに回って関係してくる。だから、予算委員会では原則的に審議内容に制限はなく、どんなテーマでもとりあげることができるというわけだ。そのため予算委員会ではスキャンダルがあきらかになったりすることもある。

ちなみに、政府の予算案は5月ごろから各省庁でつくりはじめ、12月までに財務省が原案を作成、1月の通常国会に提出される。つまり現時点ではまだ予算案はできていないのだが、なのになんで「予算」委員会がおこなわれるのか。臨時国会だからとはいえ、それも妙な話だ。


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