世界最高レベルの規制強化

オートバイ業界に大変化新排出ガス規制の中身とは

2007.10.25 THU

国内で四輪車の排出ガス規制が適用されはじめたのは1970年代のこと。その後も時代と共に法整備は進み、CO2排出量や大気中の有害物質は年々減少しつつある。

しかし、二輪車の排出ガスに関してはその絶対量の少なさから、1998年の規制適用までほぼ野放しの状態が続いていた。そして現在、国内の全自動車から排出される炭化水素30万トンのうち、二輪車が占める割合が2割(6万トン)にまで増加したことを受けて、さらなる規制強化が実施されることになった。

新基準では、排出ガス中に含まれる主な有害物質の炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)を従来比で75%~85%削減。さらに窒素酸化物(NOx)についても50%の削減が義務づけられる。仮に公道を走っているすべての二輪車が新規制に適合したとすると、バイクによるHCの総排出量は約95%(約6万トン→約0.3万トン)も削減されるというから、その効果は相当なものだ。国土交通省によると「世界で最も厳しいレベル」の規制だという。

来年9月までの段階的適用期間を経て、今後国内で生産・販売されるバイクは、すべて新しい基準に適応する必要がある。基準値をクリアできない既存の車種は、対策パーツを搭載するためのモデルチェンジをするか、そのまま廃止になるかの二択を迫られているのが現状。世界でもっとも売れている高燃費の実用車「スーパーカブ」も、モデルチェンジによって3万円強の価格上昇と、エンジン出力の低下を受け入れている(ただし実用域の燃費は若干向上)。

「従来に比べて大変厳しい規制値ですが、今後も二輪車を操作する楽しさを損なわない製品作りに取り組んでいきます。製品価格は若干上がると思いますが、極力お客様の負担を少なくするよう努力していきます」 (本田技研工業株式会社・広報部)

環境とコストと製品の魅力。すべてを満たすのは難しそうだが、今後もメーカーによる技術の発展に期待したい。


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