提出する法案は10本以上!?

小沢内閣発足を狙う民主党「法案の嵐」作戦の意図って?

2007.11.01 THU



写真提供/時事通信社
9月に召集され、会期も終盤となった第168回臨時国会。今回、目を引いたのは民主党の“法案の嵐”だろう。国会開幕当初、民主党は提出法案を数本に絞り込む姿勢を示していたが、福田内閣発足と同時に方向転換。小沢一郎代表が「どんどん法案を出せ」と号令をかけ、次々と法案を提出している。でも、なぜ民主党は方向性を変えたのだろう? ジャーナリストの上杉 隆氏に聞いてみた。

「政権獲得に向け、民主党の力をアピールするためでしょう。今、参議院では民主党が過半数を占めていて、自民党の力が弱まっている。そこで、たくさんの法案を出し、さらに民主党の強さをアピールしているのです。ただし福田内閣発足と“法案の嵐”は関係ないでしょう。参議院選で民主党が大勝し、衆参両院の勢力が違う“ねじれ国会”ができた時点で、この戦略は決まっていたのではないかと思われます」

なぜ法案提出で、党の力をアピールできるのでしょうか?

「法案を出す力がある=政権担当能力がある、といえるからです。立法は原則として国会だけに与えられた権限ですから、法案の提出は内外へ党勢を示すことになる。だから、民主党は法案をたくさん出して、政権を担う能力があると他党や国民にアピールしているのです」(同)

確かに、立案に官僚のサポートを受けられる与党と違い、野党の負担は大きいという面もある。でも、いくら参議院が民主党主導だとしても、衆議院の3分の2を占めるのは自民党。必ずしも、すべての法案が可決されるわけではないですよね?

「それは、実際に法案を審議してみなければわかりません。ただ、自民党も国会で勢力を保つために、政争のためだけに用意された法案は否決することもあるでしょう」

自ら“崖っぷち”を名乗る福田内閣をさらに追い込もうとしている民主党だけど、果たして“法案の嵐”は小沢内閣発足への布石となるのだろうか? 続きは、来年の通常国会で。

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