中国、米国、諸外国も注目する!

誕生から1ヵ月福田内閣、その印象と評価は?

2007.11.01 THU



写真提供/時事通信
安倍首相の唐突な辞任を受け、去る9月26日に組閣された福田内閣。誕生から1カ月、現状での評価はどうなのだろう? 政治記事の充実ぶりで知られる夕刊紙『日刊ゲンダイ』黒肥地裕介記者に話を聞いてみた。

「福田内閣は、かつて真空総理などと揶揄されながらも、1998年の『金融国会』を乗り切った小渕内閣の何もしない戦術を踏襲しています。当時の政治状況は参院で自民が過半数割れし、野党中心の国会運営を余儀なくされていた点など、現在と似通っています。小沢民主と対立することなくのらりくらりとかわし続け、解散を先延ばしにするのが福田首相の方針ですね。場合によっては民主党法案の丸呑みも辞さないと思います」

背水の陣内閣を自任するも、その戦略からかイマイチ実態の掴みづらい福田内閣。まだ福田首相ならではの長所は見えてこないのだろうか? 政治評論家の浅川博忠氏の見方は次のようなもの。

「タカ派の印象の強い前任の安倍さんに対して福田さんはニュートラルです。小泉、安倍と派手な首相が2代(6年半)続いていたので、地味な福田総理で、久しぶりに国会が落ち着きを取り戻したと与野党ともに概ね歓迎ムードです。ワンフレーズで誤魔化すのではなく、きめ細かな答弁ができる国会本来の姿が取り戻されたといってもいいでしょう。今はテロ新法、政治資金、年金問題といった大きな3つの課題があり、外交まで手が回っていませんが、福田さんは本当は外務大臣がやりたかったというくらいの外交通。特に中国を中心とした周辺アジア諸国は福田首相の穏健路線を歓迎しています。また米国も安定感のある福田首相の人格に期待しているようです」

具体的な成果はまだこれからの福田内閣だが、滑り出しはまずまずといった印象。前内閣からの課題でもある内政問題を柔軟にクリアして、きたる政局を乗り切れれば、意外と名総理として後世に名を残すことができるかも。


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