米議会がキッコーマンに謝意を表明

アメリカの「感謝決議」っていったいなんなの?

2007.11.08 THU

先日のこと。「キッコーマンさん、長年アメリカの食文化に貢献してくれてありがとう」。そんな決議案が、米議会に提出されたという。米議会がキッコーマンに感謝? Why? しかもなんで決議? Why??

調べてみると、今年、キッコーマンが米国進出50周年を迎えたため、米議会が「キッコーマン感謝決議案」を提出。米経済の活力向上、食文化への貢献、教育・文化活動を評価し、米国での活動を称賛する内容なのだとか。でも米議会って、日本で言えば国会のはず。それが海外の企業に感謝?

「米議会の基本的な仕事は立法活動ですが、立法とは直接関係ない決議をとることもあります。日本に関するものでは今年、従軍慰安婦に関する非難決議、対テロ支援感謝決議が出されましたが、これらは法的拘束力を持つというわけではありません」(立教大学社会学部助教・本田量久さん)

ではなぜ法的拘束力のない「決議」を?

「外交戦略、あるいは国内の有権者・権利団体へアピールするために決議を提出、採択することがあります。今回決議案を提出した議員もキッコーマンの生産工場がある州の議員です」(同)

なるほど、今回の場合、国内の有権者へのアピールという意味合いもありそうだ。

「とはいえ、オリンピック金メダリストへの決議など、純粋に感謝を表明する意味の決議もとったりするんです。今回の決議も、ソイソース・ファンの議員が提出したのかもしれませんね(笑)」(同)

今回の感謝決議案を受けて、当のキッコーマンに話を聞くと、

「当社の米国における長年にわたる活動が評価されましたことと、大変光栄に存じております。今後とも世界の様々な国との交流に貢献できますよう、なお一層努力をしてまいる所存です」とコメント。

裏を読むこともできるけど、日本人としては「醤油」という日本文化がアメリカで受け入れられていると、素直に喜んでおいてもよいかもしれません。


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