共産主義なのに市場主義?

「ポスト胡錦涛」で注目された中国の政治ってどうなっているの

2007.11.15 THU



写真提供/AFP=時事
先日、5年に一度の共産党大会、そして中央委員会第1回総会が終わったという。中国は共産党による一党独裁体制として知られているが、我々にはいまいちピンとこない。一体どんな政治体制なんだろう? まず分からないのは政府と共産党の関係。

中国に詳しいジャーナリストで『サピオ』元編集長の遠藤邦正氏に聞いてみた。

「国の政策は共産党が決めており、党内の政治局常務委員会が最高指導集団です。党大会と中央委員会が注目されたのはそのためです。国会にあたる全国人民代表大会、政府に当たる国務院よりも党が優先され、9人の常務委員会委員による多数決ではなく、基本的には最高指導者にあたる総書記の胡錦涛が意思決定します。大会前まで前総書記・江沢民の影響力が色濃く残っていたように、主席が変わっても権力は一気に移動しません。今後を占うには党内序列も重要です」(同氏)

ところで、今の中国はもはや、資本主義国みたいですが…?

「市場経済であり、私有財産もあります。純粋な共産主義とは言えませんね。ただ、そもそも共産主義は格差がないというのは誤解です」(同氏)

えっ、そうなんですか!

「共産圏はもともと格差社会でした。東欧などでは、体制崩壊による民主化と経済成長で、むしろ共産主義時代より格差は縮まっています。中国は政治体制を変えずに経済だけを開放したため、その矛盾が格差を広げています」(同氏)

その結果として暴動が起きたりしているということですか?

「中国では土地は私有じゃないんです。そこに目をつけた地方役人が農民の土地を奪って儲けるなど不正をやっており、これに対する怒りが暴動の要因になっているようですね」(同氏)

ますますフクザツな中国だが、経済発展を遂げた今、政治の動きが注目されている、のである。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト