「ゼロ・エミッション」構想を生み出した

「国連大学」ってどんな大学?

2007.11.15 THU

今年8月、ブリヂストンスポーツが国内の全工場で「完全ゼロエミッション」を達成したと発表した。ゼロ・エミッションとは、廃棄物のリサイクルを徹底し、廃棄物をゼロにする取り組みのことで、94年に国連大学が提案した構想だという。でもここで気になることが…。この“国連大学”って、どんな大学なのだろう? 渋谷に本部があるというので早速、話を伺いに行きました。

「国連大学の実態は“学術研究機関”です。学生もいなければ、入学もできません。私たちは『平和とガバナンス(統治)』と『環境と開発』というふたつのテーマを柱に、国連とその加盟国が関心を寄せる問題の解決に向けて、研究活動を行っています。研究機関は世界中に13カ所あり、本部はここ東京にあります」(国際連合大学広報部・谷野さん)

世界中に数あるなかから、いつ、どうして東京に本部を構えることになったの?

「38年前に当時の国連事務総長が“国際的な大学を作ろう”と提唱。その後、国連大学を作ることが正式に決まり、日本政府が本部の誘致にいち早く動き出しました。最も積極的に働きかけを行ったこともあり、32年前の1975年、渋谷に本部が設立。当時はオフィスの一角からのスタートでしたが、92年に現在の建物が完成しました。土地は東京都のもので、建物は文部科学省のもの。活動費は様々な国や機関から拠出されています。またこの場所は治外法権が適応されてもいます」(同)

国連の機関なのに、どうして国連本部のお金で活動していないの?

「学術的に研究したことを国連本部にアドバイスする立場なので、本部のお金によって活動していては、客観性に欠いてしまう可能性があります。だから国連大学は世界中の政府、財団、企業、個人などの拠出金によって成り立っています」(同)

日本にありながらいわゆる日本でなく、大学だけど俗に言う学生はいない…不思議で興味深い大学です。


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