なぜだかなくならないフシギ

新人材バンクでまたもや注目「天下り」はなぜ起こる?

2007.11.29 THU



写真提供/時事通信
天下り。官僚が退職後、仕事がらみでおいしい再就職をすることをいうらしい。この天下り、なぜ起きるのだろう?

天下り法人に職員として勤務した経験をまとめた『ホージンノススメ』(朝日新聞社)などの著書がある、お役所問題ジャーナリストの若林アキさんに聞いてみた。

「もともとの原因は官僚の退職後対策です。キャリアと呼ばれる幹部の国家公務員は、就職すると横並びで課長まで昇進するのですが、そこから先はポストが足りなくなるため、出世できなかった順に退職させられるという慣例があります。結果として、50代の半ばでほとんどのキャリアが職を失うことになります。だから、その先の居場所作りに必死になるのです」(同氏)

とすると、その慣例をなくせばいい?

「いえ、そんな単純なものではありません。今は既得権益になっていて、キャリアには、天下りのうまみも込みで人生設計をしている人がたくさんいます。今さらハシゴを外されたら人生設計が狂うので、彼らは必死で抵抗するのです。また、企業側も、天下りとバーターでいろいろな仕事を受注することにより儲けているので、それをやめるというのはかなり大変です」(同氏)

天下りしない官僚もいるのですか?

「もちろんいます。さらに、最近は若いうちから民間企業や大学教員に転職したり、政界に打って出たりするケースが増えています。誰もが現状で満足しているというわけではないのです」(同氏)

なくすにはどうしたらいいんですか?

「官庁のいろいろな発注を競争入札主体にすれば、天下りを受け入れる側のおいしさが縮小され、民間への天下りは自然に減ります。独立行政法人については、天下りを目的に存在していると言われてもしかたがないようなものがたくさんあり、政府が合理化計画を作成しています」(同氏)

もはや左ウチワとはいかないようだが、キャリア(一種)採用試験ならボクらにも受験資格があるとか…。


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