消費税アップがやってくる?

消費税が上がるとR25世代にどんな影響がある?

2007.12.13 THU



イラスト:佐野彩子(BLOCKBUSTER)
福田首相の「消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させる」という所信表明演説のフレーズが、増税論議の封印を解いたらしい。首相の諮問機関である政府税制調査会では、2008年度税制改正答申で、3年ぶりに消費税の増税に言及した。これがきっかけで、あちこちのメディアで「消費税増税」の文字が氾濫。まるで、増税が決まったかのような印象すら一時はあった。

メディアの論調は否定的なものが多かったが、ではあえてメリットを挙げるとすれば、どんなものがあるのだろう。とりわけR25世代にとってはどうか。わかりやすいところでいえば、増税によって財政再建が進み、国の借金が減ること。結果的に国民一人当たりの借金も減る。また、増税は社会保障給付のためと位置付けられているが、もし将来的に年金の財源になるとすれば、年金不安も多少なりとも縮小することになる。これも本当に年金に充当されるのであれば、若い世代には、ありがたい話。また、かなり意地の悪い見方かもしれないが、所得税増税は働く現役世代だけの増税なのに対して、消費税増税は引退した世代も公平に“納税する”という意味では、不公平感のない増税といえるかもしれない。

しかし、だ。簡単に受け入れていいのかどうかは、やっぱり慎重に見極める必要がある。例えば1989年に消費税が導入されたとき、政府は「社会保障のため」と言っていた。では以来、社会保障の国民負担はどうなったか。健康保険の医療費自己負担は1割が3割に引き上げられた。年金の支給開始年齢も5年遅くなって65歳になった。介護保険制度が始まって、新たな負担も増えた。ありゃりゃ? なのである。

世界には消費税のような間接税が高い国もあるが、医療費や教育費が無料だったり、日々の生活に欠かせない食品は非課税だったりと、バランスはちゃんと考えられている。ぼんやりとしたメリットではなく、具体的なメリットを見極める。これからの議論を見守る心得かもしれない。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト