小泉政権の遺産か? 負債か?

「構造改革特区」は効果あったの?

2008.01.04 FRI

小泉改革というと遠い昔のことのように感じてしまうけど、なかでも「構造改革特区」は「そんなのあったねぇ」という感じ。地域限定で規制を緩和する制度で、たとえば家畜の糞の処理法の例外を認めさせ、野積みの牛糞の堆肥でのカブトムシ繁殖を可能にしたカブトムシ特区なんてのが話題になったのを覚えているだろうか。同制度は、あと5年間延長されるという。特区こそ規制緩和の切り札、などと大いに期待されたが、成果はあったのだろうか。

「今年度末で制度の見直しが入ります。騒がれた割に規制緩和に大きく貢献することはできなかったのですが、細かいところでは改革につながった面もあります」と城西大学准教授(行政学)の伊関友伸氏は語ってくれた。

では、同制度によってどんな成果があったのだろう。たとえば、徳島県上勝町の「有償ボランティア輸送事業」は、全国展開され、今ではタクシーのない各地でお年寄りの足として利用されている。また、副次的な効果として見逃せないのが自治体職員のやる気の向上。「自分たちもやればできる」という気持ちは他には代えがたいプラス効果につながっていると伊関氏は話す。逆に、面白いけれど採用されなかったものもある。たとえば、市長を廃止し市議会の代表がその職務につく、という制度を提案した市があった。発想は面白かったが、総務省はスルーだったとか。ところで、特区制度の今後は?

「今後も制度は存続することになったわけですが、もうすこし盛んになってもいいのではないかと思います」(同)

国民が変化を実感できるレベルではないが、多少は役にも立った、という感じだろうか。ところで、意外なことに提案は誰でもできる。また、「事前の相談も電話やメールで受け付けています」(内閣官房地域活性化統合事務局の佐藤さん)とのことだ。皆さんも提案をされてはいかがだろうか。


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