見慣れたユニオンジャックに存続の危機…

イギリスの国旗が変わる!?国旗デザインにルールはあるの?

2008.01.10 THU



写真提供/AFLO
昨年11月、イギリスである騒動が持ち上がった。イングランド、スコットランド、アイルランドの国旗のデザインを統合した英国国旗「ユニオンジャック」に、「制定当時、イングランドに併合されていたウェールズのデザインも反映すべき」と1人の議員が求めたのだ。実際のところ、ホントに変わるの?

「オーストラリアなどのイギリス領から独立した国や地域などは国旗・域旗にユニオンジャックも入っているので、これを変更するとイギリスだけの問題では済まない。そう考えると、簡単には変えられないでしょう」と語るのは、日本旗章学協会会長の苅安 望さん。そもそも国旗のデザインって、自国の採決だけで変えられるの?

「とくにほかの国にお伺いを立てる必要はありません。国旗を変えるには、まずそれを定めている法律を変えて、国民に公布し、国連やオリンピック委員会などに加盟している場合はそこに通知。…ただ、デザインがカブらないように配慮はしますが」(同)

とはいえ、国連加盟国だけで192カ国にも上る。子どもでも描けるように、色は原色を用いることが基本とされており、他国と差をつけるためには色を並べるしかない。ストライプが多く見られるのは、そのためだ。それでも大半の組み合わせは使われてしまっているため、新しくできた国ほど、複雑なデザインになっているとか。

「国旗には、その時々の国の情勢が反映されるもの。たとえば日本国旗も、1999年の国旗国歌法で公式に制定されるまで、実は2タイプ存在していました。1つは明治時代の黒船来航をきっかけに貿易を始めるために定めた商船旗、もう1つは戦うための軍船旗…両方とも同じ日の丸ですが、入っている位置や縦横の比率が違っていたんです。鎖国を解くか否かで混乱していた世相が、よく表れています」(同)

おそらく「日の丸が映える」という理由から、現在は軍船旗のバランスが採用されているという。国旗から世界史を学ぶのも、面白いかもしれない。


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