あらためておさらいしておきたい

よく聞く「2大政党制」のメリット・デメリットとは?

2008.01.24 THU



写真提供/時事通信
今年は衆議院の解散・総選挙があるらしい。単純にいうと、次の総選挙の焦点は自民党と民主党のどちらが勝つか。与党で過半数を維持すれば自民党の勝ちで、民主党が勝てば民主党政権の誕生。何年もまえから2大政党化が近いといわれてきたが、かたちのうえでは「2大政党制」が初めて動きだすわけだ。

もっとも、この2大政党制、ほんとうにいいかどうかはまだわからない。2大政党制とは、2つの大きな政党が議席の大半をしめ、その2つで交互に政権を担当する仕組みのことをいう。米国の共和党と民主党、イギリスの労働党と保守党がその代表で、最大のメリットは国民が選挙で政権選択をしやすいこと。AかBか、どっちかを選べばいいのだからわかりやすいし、政治が安定しやすいのも長所のひとつ。しかし、それは逆にいえば2つしか選択肢がないということで、それ以外の意見が切り捨てられ、少数派が政治に参加しづらくなるのが最大のデメリット。しかも日本の場合、AとBにほとんど違いがないのだから、なんで多党制じゃいけないのって気もするのだ。

とはいえ、日本も少数の意見を無視したわけではない。選挙の仕組みには大きく分けて2つの考え方がある。ひとつは多くの政党がいろんな声をくんだほうが国民により応えられるという考え方で、それが各政党の得票率に応じて議席をふり分ける「比例制」。もうひとつが2つの政党が政策を競いあうほうがいいという2大政党制で、選挙の仕組みはひとつの選挙区でひとりしか当選できない「小選挙区制」。そこで日本では、1994年の選挙制度改革で2大政党制を目指しつつ小さな政党にも配慮した「小選挙区比例代表並立制」を導入。つまり、2つの考えのいいとこ取りをしたはずなのだが、結果的にはやっぱり2大政党化だけがどんどん進んでしまったのだ。

しかしどっちにしても、いちばん大切なのは国民みんなの声をどうくんでいくのか。2大政党制がいいのかどうかも含めて、まだまだ課題は山積みなのである。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト