休んでばかりでなぜクビにならない?

国会議員のセレブな“就業規則”のナゾ

2008.01.24 THU



写真提供/時事通信
テレビの国会中継を観ていると、審議中に居眠りしたり週刊誌を読んだり携帯でメールを打ったりしている議員をよく見かける。それどころか、たいした理由もなく国会を休む議員もけっこういるし、民主党の小沢さんにいたっては本会議をひんぱんに欠席することで超有名。しかし、審議に参加するのは国会議員の基本的な職務で、議会の意志を決定する本会議は企業でいえば役員会議のようなもの。それをサボってばかりでクビにもならないなんて、国会ってどういうところなんだろう。“就業規則”とかないのか。

「国会議員は会社員ではないので就業規則はありません。ただ、本会議は国会議員の大切な仕事で、規則では欠席するさいに請暇書を提出しなければいけないことになっています。したがって、民主党の小沢代表のようなケースは規則違反になりますね」

こう説明するのは衆議院事務局。そう、ふつうの企業のような就業規則こそないものの、国会にもいちおう規則がある。それが「行為規範」で、衆議院と参議院ではそれぞれこまごまとした規則をつくり、国会議員のあるべき姿、模範的な行動を具体的に定めているのだ。たとえば、衆議院規則の場合、病気で議会を欠席するときも欠席理由と日数を書いた書類を議長に提出しなければならないし、会期中に海外にいくときは請暇願とともに渡航計画書を議長に提出し、さらにそれを議員運営委員会にはかってもらわなければいけない。本会議を無断でしょっちゅう欠席するなんていうのは言語道断で、つまり、小沢さんのような行動は立派な衆議院規則違反というわけだ。

問題は、違反してもとくにペナルティがないということ。衆参両院にはいちおう懲罰委員会があり、秩序をみだした議員に戒告や登院停止などのペナルティを課すこともできるのだが、本会議にでてこないなどの理由で懲罰委員会にかけられた例は過去いちどもないという。立法府なのに自分たちのルールには非常にアバウトなのが、国会というところなのである。


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