ニュースでよく耳にする閣議決定

知られざる閣議の内容や決定までの流れを調べてみた

2008.02.21 THU



写真提供/時事通信
新聞やニュースで頻繁に報道される「閣議決定」。名前はよく聞くけど、そもそも「閣議」っていったいなにをやっているんだ?

閣議とは総理大臣と各省庁の大臣が参加する行政の最高意志決定機関。法案や案件などに関して政府としての意志を決定する。そう聞くと、白熱した議論を戦わせているようだが、意外とそうでもないらしい。大臣経験者である菅直人氏の著書『大臣』(岩波新書刊)からその一端が垣間見える。そこには『私がいた第一次橋本内閣での閣議では、あらかじめ登録された事項について「発言」することはあったが、質問とか議論はほとんど行われなかった。』との内容が…。そもそも、閣議中、大臣は書類への署名で手一杯で、中身のチェックをする余裕すらないのだとか。それじゃ法案の中身がわからないのでは? 実は、閣議にかけられるほとんどの法案は、事前にあらゆる場所で了承が取られているのだ。

そもそも閣議に上がっている法案は、内閣法制局の審査を経て省議にかけられて、その後、事務次官会議で全員一致の賛成を受けたものだけ。また、これと合わせて与党審査として、閣議の前に与党の政務調査会と総務会の了承も得ておくのが通例だ。

なんだかシャンシャンといった感じだが、この通例が覆ることはないのだろうか。政治評論家の有馬晴海氏に聞いた。

「郵政民営化関連法案は、通例である与党審査の前に閣議決定がされました。自民党の意志を確認する前に、内閣としての意志を優先させて、賛成、反対の判断を逆に自民党に突きつけたんです」

ちなみに、もし閣僚が書類にサインをしなかったらどうなるんですか?

「閣議は全員一致が基本なので、その大臣は罷免され一時的に総理が兼任して署名します。総理に強い意志があれば、結局は閣議決定されますね」(有馬氏)

こういった裏話を知ると、閣議決定されたといったニュースも少し違って見えるかもしれません。


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